新生児髄膜炎とは?症状や事前に防ぎたい予防策について

新生児髄膜炎とはどんな病気?

 

新生児髄膜炎とはどういう病気が知っていますか?
感染力が強いため、赤ちゃんにかかりやすいとされています。
初期症状が風邪と間違えてしまうことがあります。
どのような病気なのか、早期発見できるよう知っておきましょう。

新生児髄膜炎とは

 

赤ちゃんに起こる脳の感染症です。
いつ、どこでかかってしまうかわからない病気なのです。

 

 

髄膜炎には2種類あります。

 

一つは、無菌(ウイルス)性髄膜炎というウイルスが原因の髄膜炎です。
おたふくかぜや手足口病などの合併症としてごくまれですが発症することもあります。

 

 

今回は、細菌性髄膜炎についてご説明します。

 

 

日本では髄膜炎にかかる原因菌の半数はヒブ(Hib)と呼ばれるインフルエンザb菌によるものです。
他にも、肺炎球菌や髄膜炎菌、大腸菌など菌にも種類が多いのです。
どの菌も生活する上で、存在する菌なのです。
細菌が鼻や喉から肺に入って、血管内へ更には髄膜へと到達します。
おたふくかぜや日本脳炎などもごく一部ですが、髄膜炎を起こすことがあります。
生存率は7割程、生存しても後遺症が残ってしまう確率が高いと言われています。
新生児は、病状がでにくい為わかりにくいのですがいつもと違うと感じたら、
その旨を医師に伝えましょう。

 

 

症状

 

新生児の場合は身体の調子を伝えることができません。
抱っこした時に機嫌が悪くなることが多いそうです。
気づいてあげられると良いのですが、
これだけでは出産後すぐに素人は気づきにくいものです。
親は医者ではありませんので、子供の側にはいつもいますが
勝手な判断はせずに何かあれば病院を受診しましょう。

 

 

新生児髄膜炎の症状は、熱や嘔吐、発疹やけいれんがでるとされています。
何の症状もなく血の気が引いたような、青白い顔をしている場合も要注意です。

 

 

熱や嘔吐だけでは、ただの風邪の症状ですが、
新生児の場合風邪を引く確率は低いのです。
髄膜炎でなくても、他の病気が隠れているかもしれません。
症状が見つかったらすぐに病院を受診しましょう。
けいれんや急変した場合は、すぐに救急車を呼ばれた方が良いかと思います。

 

 

また新生児は頭の上の部分(大泉門と呼ばれる部分)が
柔らかいのですが髄膜炎を発症した場合は、腫れたり硬くなっていたりします。
機嫌が悪い時などは、頭の大泉門の部分も腫れたりしていないか、確認しましょう。

 

1日かけて症状がでるのが普通ですが、早期治療が大事だそうです。
発見が遅れてしまうと数時間数分単位で命に関わる危険性があります。
また命が助かっても、後遺症が残ってしまう可能性が高い恐ろしい病気なのです。
後遺症には、水頭症や難聴、てんかんなどがあります。

 

 

予防策があるのならば、しっかりと防ぎたいものですね。

 

 

予防するためには

 

人混みの多い場所への外出をできるだけ避けることです。
母親からの抗体はありますが、大人と違って呼吸器も未熟です。
外や人が沢山集まる場所には、菌やウイルスも沢山いるのです。
必要以上の外出は避けましょう。

 

 

残念ながら新生児のうちはワクチン摂取はできません。
しかし生後2ヶ月以降は、小児肺炎球菌ワクチンとヒブワクチンの
予防接種ができるようになりました。

 

このワクチンでは、細菌性髄膜炎を防ぐことができます。
副作用については、親がしっかりと確認しておきましょう。
疑問がある場合には、納得のいくまで医師に回答をもらうようにしましょう。
摂取しないことは、髄膜炎にかかる可能性を高めるので非常に危険です。
しっかりと予防接種を受けるようにしましょう。

 

 

また、家族内に感染者がいないか、新生児を迎え入れる前にしっかり確認しておきましょう。
母親が持っていない抗体は、赤ちゃんも持つことができません。
生後2ヶ月までは母親の抗体を受け継ぐことができるとされています。
予防接種を受けていれば防げる可能性が高くなりますので
抗体を持っていない場合は、大人も摂取しましょう。

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