ロタウイルスの症状や感染経路、予防法は?感染した時の対処法

ロタウイルスの症状や感染経路、予防法は?感染した時の対処法

 

冬場になると子供の間で必ずと
言っていいほど流行する、ロタウイルス・・・。

 

月齢の低い赤ちゃんから
小学校に上がる前位の幼児の間で
特に感染しやすいという特徴があります。

 

その為、集団生活をしている
幼稚園・保育所などでは、
一人かかるとあっという
間に広がってしまうのです。

 

感染すればしばらく休まなくてはならない為、
仕事をしている親にとっては、
死活問題ではないでしょうか。

 

そして何より、小さな子供が
苦しむ姿を親としては
見てはいられないはずです。

 

そこで、少しでもロタウイルスの
感染を防ぐ為に、その症状や感染経路、
予防法について学んでいこうと思います。

ロタウイルスの正体は?その症状とは

 

そもそも、「ロタウイルス」とは、
一体どんなものなのでしょう?

 

1973年に発見されたウイルスです。
名前の中にある「ロタ」とは、
ラテン語で車輪という意味があります。
ウイルスを顕微鏡で見ると、
まるで車輪が無数に繋がっている
様に見える為そう名付けられたといいます。

 

その症状は・・・、

 

・強い感染力
・乳児から幼児に感染しやすい
・2〜4日程の潜伏期間がある
・激しい下痢・嘔吐を繰り返す
・脱水症状
・発熱
・白っぽい便(1グラム中に約1000億から1兆個のロタウイルスが含まれている)
・重篤化すると死亡する事もある

 

小さな赤ちゃんは、ロタウイルスに
対する抵抗力が無く、おもちゃを
舐めたり指吸いをする事等の理由から、
大人よりも感染を広げる事になるのです。

 

 

感染経路を封鎖せよ!予防法について

 

非常に感染力が強いと
言われているロタウイルス。
その主な感染経路ルートは、
「糞口感染」です。

 

糞口感染は、赤ちゃんの
オムツ替えの時などにウイルスが
手・爪に付着して、それが口から
体内に入る感染ルートの事を言います。
その為、集団生活に入ったばかりの
乳児が感染しやすいのです。

 

家庭内で、お母さんが清潔に
していてもそれ以外のところで
感染経路があれば、簡単に感染してしまうのです。

 

100%感染を防ぐ事は不可能ですが、
出来るだけ感染しない様に予防する事は可能です!

 

・手洗い
・爪を短く切る
・うがい
・清潔な住居環境
・ワクチン接種

 

トイレの後や帰宅後には、
手洗い・うがいを徹底します。
また、爪の中にウイルスが
入り込まない様にこまめに切ります。

 

子供は、外で何を触っているか分かりません。
家庭にウイルスを持ち込まない様に
する為にも、手洗い・うがいの習慣を
付けてあげましょう。

 

ワクチン接種で、予防する事も出来ます。
ただし、任意摂取の為自費が必要になります。

 

最近では、市町村によって
一部公費助成がある場合もあるので、
保健センターや小児科に
問い合わせてみて下さい。

 

 

赤ちゃんが感染してしまったら!その処置方法とは?

 

具体的に感染が疑われる
赤ちゃん、子供をどの様に処置を
すればいいのでしょうか?

 

実は、突然の嘔吐や下痢等のから
症状から始まるロタウイルスは、
患者の処置をする際に幾つかの
注意点があるのです。

 

@二次感染の防止
A次亜塩素酸ナトリウムでの徹底した消毒

 

嘔吐した汚物や便は、マスクを着用し
ゴム手袋で扱います。

 

汚れや衣類は、次亜塩素酸ナトリウムで
つけ置き洗いか、熱湯消毒をします。
手袋や雑巾を処分する際には、
ビニール袋に密封します。

 

アルコール消毒では、効果がありません。

 

衣類だけでなく、床・カーテン・ソファー等にも
付着している可能性があります。
汚物が乾燥すると空気中に
浮遊して空気感染する事もある為、
徹底して消毒しましょう。

 

 

治療は、どんな事をするの?

 

重症化させない為にも、
早期の医療機関への受診が必要です。
医師からの処置に加え、
家庭での注意点など指導があると思います。

 

実際には、ロタウイルスに
効果がある特効薬はありません。

 

脱水症状を和らげる為の点滴や
栄養補給する事が主な治療になります。
患者の体力を回復させる事が一番なのです。

 

 

感染してしまっても落ち着いて対応しましょう

 

ロタウイルスは、感染力が強いから怖い・・・。
だからと言って、闇雲に
不安にある事はありません。

 

生きている以上は、
何かしらのウイルスや細菌に
感染する事はありえるからです。

 

問題は、その時どう対応
出来るかが重要なのです!

 

二次感染を防ぎながら、
少しでも症状を軽くする為に
如何に適切な処置が出来るかが、
子供を守る事になるのです。

 

いざという時の為に、是非
予習しておいて下さいね。

 

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