赤ちゃんのアレルギー反応〜確認してほしい症状や対策、注意点〜

赤ちゃんのアレルギー反応〜確認してほしい症状や対策、注意点〜

 

赤ちゃんを育てているお父さんやお母さんであれば、
近年、アレルギーを持つ子どもが増えてきている、
ということを一度は耳にしたことが
あるかもしれません。

 

わが子も何かアレルギーを持っているのでは
ないかと不安に感じてしまいますよね。

 

もしも赤ちゃんにアレルギー反応が出た際に
慌てずにきちんと対応ができるよう、
症状の特徴や対策、注意点などを
紹介していきたいと思います。

 

乳幼児のアレルギー反応の原因とは?

 

大人と同様に、赤ちゃんや子どもにとっても、
アレルギー反応の原因となるもの
(=アレルゲン)は様々あります。

 

アレルギーは、食べ物が原因となる
「食物アレルゲン」と
ホコリやダニなどが原因となる
「吸引性アレルゲン」の2つに分けられます。

 

食物アレルギーの原因として有名なのは、
三大アレルゲンとも呼ばれている
小麦、卵、乳ですよね。この他にも
米や大豆製品、エビやカニなどの甲殻類、
ナッツ類やそば、果物なども
アレルギーの原因となる食べ物です。

 

乳幼児の食物アレルギーは
大人のそれとは少し異なり、
卵と乳製品によるものが大多数を占めます。
しかし、小さい頃にこれらの
食品に対しアレルギー反応があったとしても
成長とともに食べられるようになることも
ありますよ。

 

食べ物以外の吸引性アレルゲンーでは、
大人でもよく聞く花粉症やホコリ、ダニ、
ハウスダスト、更には動物の毛なども
アレルギーを引き起こす原因となります。

 

 

アレルギーが出たときに現れる症状

 

ではアレルギーの原因物質を体内に
取り込んでしまった際、
子どもにどのような症状が現れるのでしょうか。

 

主なアレルギー症状として挙げられるのは
・腹痛や嘔吐、下痢
・喉のかゆみ
・湿疹やじんましん
・咳や鼻水
などです。

 

しかし、症状がひどくなると
呼吸困難などの重篤な症状を引き起こす
可能性もありますので、注意が必要です。

 

特にまだ言葉を上手に話すことのできない
乳児にとっては、腹痛やかゆみなどを
お母さんに訴えることができません。

 

赤ちゃんの些細な変化を見逃さないように
することが大切ですね。

 

また、特に食物アレルギーには
すぐにアレルギー反応が出る
「即時性」のものと、
少し時間がたってから反応が出る
「遅効性」のものがあります。

 

初めての食材を食べさせた場合には、
時間がたってから現れる症状にも
気を付けましょう。

 

 

アレルギー反応が出たらどうしたらよい?

 

初めて赤ちゃんにアレルギー症状が
出ると、思わず慌ててしまうお母さんも
多いかと思います。

 

先ほど紹介したようなアレルギー症状が
確認された場合には、まずかかりつけの
小児科を受診するようにしましょう。

 

食べ物が原因の場合、決して安易な自己判断で
もう1度食べさせてみるようなことは
しないでください。症状が悪化したり
重篤になる場合があります。

 

病院を受診する際は、症状が出た時間と
そのときの赤ちゃんの様子、症状が出た
きっかけをきちんと医師に伝えるように
しましょう。

 

病院を受診すると、アレルギー検査を
行うことになります。多くの場合は
簡単な血液検査でアレルゲンを特定
することができますが、場合によっては
パッチテストなどを行うこともあります。

 

検査によってアレルゲンが特定されると、
その後は医師の指示によって
原因物質の除去を勧められることと
なるでしょう。症状によっては
薬を使用した治療に進むこともあります。

 

また、特に赤ちゃんの場合は
体の発達に伴い、アレルギー症状が
弱まったり回復していくこともあります。
ですので、定期的に受診して
様子を見るようにしましょう。

 

その際にも、「そろそろ大丈夫かな」と
自己判断でアレルゲンと接触させたり
食べさせたりすることは絶対に
やめてくださいね。

 

 

アレルギー対策について

 

アレルギーを事前に予防をすることは、
残念ながら出来ません。

 

しかし、毎日の対策によって原因物質を
減らせたり、症状の悪化を防ぐことが
出来ます。続いては、そんな対策を
食物アレルゲンと吸引性アレルゲンに
わけて紹介していきます。

 

 

食物アレルゲンの対策 離乳食の進める際の注意点

 

赤ちゃんがどんな食物アレルギーを
持っているかは、実際に食べさせたり
検査をしない限りわかりませんよね。
そこで、離乳食を進めていく際には
いくつか注意点があります。

 

1.初めての食材は1さじずつあげる
一度にたくさんあげてしまうと、
赤ちゃんが持っている許容量を超えて
しまうため、アレルギー症状がひどく
なってしまう可能性があります。

 

 

2.新しい食材は一日に一品に留めておく
万が一アレルギー症状が出た際、
複数の食材を試してしまうと、
どの食材が原因かわからなくなります。

 

 

3.新しい食材は午前中に試す
午前中に試しておけば、
アレルギー症状が出てしまった場合でも
病院が開いている時間に受診することが
可能ですね。

 

 

4.食材を試すときは体調の良いときに
もともと下痢が続いているようなときに
新しい食材を試し、もしアレルギー症状が
起こっても、どちらの理由で下痢をしている
のかわかりませんね。

 

 

吸引性アレルゲンの対策

 

ハウスダストや花粉などのアレルギー
対策は、まず何よりも掃除をすること
です。

 

しかし、小さな子どもがいると
毎日しっかりと掃除をするということは
至難の業ですよね。

 

例えば、今日は掃除機、明日は棚をホコリを
取る、赤ちゃんが寝たら水拭きだけする、など
一度にすべてをやろうとせず、こまめに
行っていくのも1つの手ですよ。

 

また、花粉の季節には玄関で服をほろって
家に入るだけでも効果があります。

 

出来ることから少しずつ始めてみましょう。

 

 

アレルギーは早期の対策で治る場合もある

 

万が一わが子がアレルギーを持っていた場合、
「ずっとアレルギーと付き合っていかなくては
いけないなんて可哀想」と心配になって
しまうかと思います。

 

しかし、早期にアレルゲンを特定し
適切な処置を行っていけば、子どもの
成長とともにアレルギーが治るケースも
たくさんあるのです。

 

大切なのは自己判断をせずに
しっかり検査をして医師の指示を受ける
ことです。そのうえで、アレルギーと
上手に付き合っていけるよう、
赤ちゃんと一緒に頑張っていきましょう。

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