アスペルガー症候群の子供によくある3つ特徴と対応の仕方とは

アスペルガー症候群の子供の特徴や対応の仕方とは?

 

子どもは一人一人個性があって
活発な子、おしゃべりな子、怒りっぽい子
泣き虫な子、おとなしい子、マイペースな子…いろんな子どもがいます。

 

それはそれぞれが生まれ持った気質というものがあって
誰もが自分にあった器を持って産まれてくるからです。

 

皆自分の持っている器を持って
社会生活を経験する中で
他の友だちの考え方に触れたり
大人から集団生活で守らなければ
ならないルールを教えてもらう中で
我慢したり受け入れる事を覚え
少しずつ自分の器を大きくしていくのです。

 

これが健康的な精神的発達であり
自分の事で精一杯だった子が友だちに
ごめんねが言えるようになったり
相手を許し受け入れるようになると大人は成長したな、と感じますよね。

 

ですが中には自分の思い通りにならないとひっくり返って大騒ぎしたり
みんなで遊んでいるのに興味を示さず
いつまでも好きな事ばかりしている子もいます。

 

「あの子は癇癪持ちだから」「マイペースな子だよね」
あなたはそう思いますか?本当にそれだけでしょうか。
もしかしたらその子は今からお話するような少し特別な個性を持っているのかもしれません。

 

今回はアスペルガー症候群の子どもの
特徴や対応の仕方についてまとめました。

こだわりの強い◯◯博士

 

アスペルガー症候群の子は好きな事にとことん夢中になる傾向があります。
例えば車の名前を誰が教えた訳でもないのに大人より詳しかったり
昆虫が好きな子は遊びはもっぱら昆虫採集
お部屋にいても昆虫図鑑を片手にお絵描きしたり
他の子が違う遊びを楽しんでいても見向きもしません。

 

もちろんこれだけで判断する事は出来ませんし
夢中になる事があるというのはむしろ良い方に考えれば
集中力があって自分を持っている、とも言えます。

 

ですが自分の好きな事に夢中になっている事で
家庭では「大人しく遊んでいるのね」と
捉われてしまいがちですが、集団生活においては
遊びのルールを守れなかったり
やりたいことが周りから阻害されると
パニック(かんしゃく)を起こす事が多いなど
自分のペースを譲らないので、友だちから「付き合いにくい子」
と思われてしまいがちなのです。

 

こういった場合、アスペルガー症候群の子は否定される
ととても関係が難しくなってしまうので、まずはその子の好きな事
やりたいことを認めてあげるという事が大切です。

 

「すごいね。もっと教えて」「私もやりたいな。一緒にやろう」
周りから認められる事で集団の中の一員となり、疎外感を感じずに
クラスに入り込める事がもっとも大切な事と言えます。

 

その中で少しずつ決まり事やルールを守れるようにアクションを起こしていきましょう。

 

 

物知りでおしゃべり上手な「おませな子」

 

アスペルガー症候群の子は、知的能力の遅れや
言葉の発達の遅れがない事が多いため
家族が気づくのが遅く、集団生活に入ってから
親も子ども自身も困り感を感じる事があります。

 

特に困るのは、人の話は聞かず、自分の興味のある事を一方的に話したり
友だちの気持ちが分からず言葉で傷つけるような事を
言ってしまったり冗談が通じなくていきなり怒り出してしまう事。

 

周りの子はついていけなくなって離れていき
「何で仲良くできないんだろう」と困ってしまうのです。

 

一見よく話をして詳しい事まで知っていると賢そうだな
と大人は思ってしまいますが
その子にしか分からない悩みや困り事があったりするのです。
ですが言葉の遅れがないという事は
逆に言えば心を開けば周りのいう事を理解出来る力を
持っているという証。
困っている様子があったらそっと耳を傾けて聞いてあげる事も大事です。
その子なりの意見や考えを受け止めた上で
一緒にどうすればいいか考え言葉で伝えていきましょう。

 

 

新しい事、新しい場所は苦手

 

春になって新しいクラスになると、子どもたちはどんな先生かな
どんな友だちがいるかなと期待に胸を膨らませ
わくわくしながら学校や幼稚園、保育園に行きます。
小さい子どもさんはお母さんと離れたくなくて
泣く子もいますがそれは最初のうちだけ
ほとんどの子が新しい生活に慣れ、新しい環境で遊んだり勉強することを楽しめるようになります。

 

ですがアスペルガー症候群の子は予想のつかない
新しい事はとても苦手で、気持ちが不安定になって
泣いたり怒ったり、時にはパニックを起こし
ビックリするような行動をとる事もあります。

 

特に経験した事のない事にはとても奥手で
周りに「やってみよう」と励ませれてお尻を押されても
やってみようと気持ちを切り替えるのには他の子の何倍もかかってしまうのです。

 

こういった事に有効な方法の一つとして
新しい事をするときは家庭で親と子が何度も
シミュレーションするという方法があります。

 

例えば4月から小学1年生のAくんが自宅から
小学校まで一人で登校しなくてはいけません。
といった場合に地図を親と子で描いてみるのもいいかもしれません。

 

「ここにはバス停があるよね」「ここは入ったらいけない所だよね」と確認したら
今度は地図を持って実際に学校まで歩いてみます。

 

何度も同じ 道を通る事を経験する事でAくんは不安要素が少なくなり
学校に対する恐怖心も和らぐきっかけになるかもしれません。

 

アスペルガーの子は変わっていく環境に
慣れるためにはとても時間がかかるし
大人からのサポートを必要としているのです。

 

それに気づき寄り添う気持ちが、アスペルガーの子が集団で暮らしやすくなる第一歩かもしれません。

 

このようにアスペルガーの子にはいろいろな暮らしにくさがあって
私たちは知らずにこうだから、と決めつけたりいつの間にか
区別していたりするのかもしれません。

 

でも一つ一つを理解して「みんな違っていいんだよ」
と思う事がアスペルガーの子への理解に
繋がる第一歩となると私は思います。

 

まずは周りにいる大人から心の窓を開いて
個性への固定観念を外し子どもたちへ伝えていきましょう。

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