幽門狭窄症とは?3つの原因と2つの治療方法

赤ちゃんの幽門狭窄症(ゆうもんきょうさくしょう)とは?原因は?

 

胃の出口の筋肉が分厚くなることにより
幅が狭まり、十二指腸にうまく運ばれず
噴水状に吐いてしまう病気です。

 

どんどん吐いてしまうため、体重減少が見られます。
吐いてしまうけれど、空腹状態のため
また欲しがり、あげてしまうと悪循環になります。

 

発症時期は
生後2、3週間〜2か月ぐらいの赤ちゃんに起きます。

 

1000人に1人の割合で、発症するとされています。
そして、第1子の男の子に多いです。
まず、その嘔吐物が胆汁なのか
ミルクなのかをきちんと確認しましょう。

 

緑色なら、胆汁なので、必ず
かかりつけ医を早急に受診してください。

 

ミルクを吐く原因で多いのは、3つです。

 

@胃軸捻転    ・・胃がねじれることにより、嘔吐や腹痛などが起きることです。

 

A肥厚性幽門狭窄症・・胃の出口が厚くなり、十二指腸へ栄養分が行き届かない状態です。

 

B胃食道逆流症  ・・胃から食道に逆流することによる、食道の炎症のことです。

 

それ以外には、アレルギーなどかもしれません。

幽門狭窄症の診断方法や治療方法は?

 

では、一般的にどのような
方法で診断ができるのかというと
エコー(超音波)検査になります。

 

エコー検査の場合
空気が入ってしまうと何もできなくなりますが、
筋肉の厚さを測るために、エコーでできます。
治療の仕方には2つあります。

 

 

@外科手術
切開をし、幽門筋を開放することにより、
循環がよくなり、翌日から飲むことが可能になります。
傷もほとんど目立つことはありません。
約1時間程度の手術です。

 

 

A投薬治療
筋肉を広げる薬(アトロピン)
を服用することにより、効果を観察します。

 

治療効果までに時間がかかること
成功率は8〜9割であるということです。

 

この効果が見られない場合は
外科手術を行う必要があります。

 

2通りの方法はありますが
どちらにもメリットデメリットは発生するため
どちらが良いのかは、決定次第になってしまいます。

 

軽く見ないでほしい理由とは
低カリウム血症を起こすリスクがあるためです。

 

低カリウム血症は、嘔吐を繰り返す場合に
起こりやすい疾患になります。

 

重症になれば、四肢麻痺や呼吸筋麻痺
不整脈や腸閉塞などになります。

 

ただ、幽門狭窄症の症状が改善されれば
低カリウム血症にはなりにくいです。
見極めは、難しいので、注意深く、経過観察をしてくださいね。

 

 

吐き戻しなのか、幽門狭窄症なのか見分けて

 

一時的な吐き戻しであるのか
それとも幽門狭窄症なのか
見分けはなかなか難しいかもしれません。

 

嘔吐物自体が色がついているもので
あたったりすると、また別の疾患を
疑わないといけません。

 

噴水のように吐いたら
幽門狭窄症の可能性が高いですし、色がついていたら
ウイルス性腸炎の可能性もあります。

 

体重の増減の確認や
嘔吐物の色などを少し気にしてみましょう。

 

 

ビックリしないように落ち着いて

 

第1子で尚且つ男の子がなりやすいという統計がありますが、
初めての子育てで何もわからず
大量に、噴水のように嘔吐されると

 

ママは、パニックに陥りますよね。
何が原因でなっていることなのかをきちんと見ましょう。
小さい頃は、何かとわからないことが多いですよね。

 

でも、時間がたてば、慣れてきます。
体重が一度に減っているとか
確認は必要ですね。

 

あとは、かかりつけ医を受診するタイミングを
見極めることだと思います。

 

専門の先生でさえも
吐き戻しという判断をされる可能性も0ではありません。
なので、ママの直感を大切にしましょう!

 

 

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