夜驚症(やきょうしょう)の原因や対策〜何歳頃に多い病気?〜

その症状は夜驚症かもしれません

 

夜泣きにしては何だかおかしい、赤ちゃんの頃の夜泣きよりも激しく泣いていて
どうすれば良いかわからない、と悩んでいるママが多くいます。
もしかしてそれは「夜驚症」かもしれません。
原因や対策についてまとめました。

夜驚症とは?

 

赤ちゃんの頃の夜泣きはお腹が空いたり
オムツが汚れていたり、何か伝えたい事で泣く事がほとんどです。

 

しかし夜驚症は全く違います。
夜驚症は2歳〜7歳に多いと言われており
だいたいは半年以内で治まる事が多いです。
また、長くても10歳頃には自然と治っています。

 

夜驚症の主な症状は

 

「寝入った頃にいきなり起き上がる」

 

「目を開いたまま歩き回る」

 

「大きな声で泣き叫ぶ」

 

「汗が出る」

 

「呼吸が乱れている」

 

「異常なぐらい怯えている」

 

「体が震えている」

 

「しばらくすると入眠する」

 

「起きているように見えるがこちらの対応に反応しない」等があります。

 

本人は一連の動作を覚えていません。
夜泣きとは全く違う症状です。

 

 

夜驚症の原因

 

寝たと思ったらいきなり起き上がって泣き叫ぶと大人も驚きますよね。
なぜこんな症状が現れるのでしょうか。
夜驚症の原因はまだはっきりと解明されていません。

 

子どもにとって強いストレスを感じた時や
興奮状態にある時に出ると言われています。

 

また、感受性の豊かな子どもにも出やすいとされています。
環境が変わった、強く叱られた、初めての場所に行った
幼稚園・保育園で舞台や緊張する事があった、等

 

日常とは違う環境に遭遇した時に夜驚症を起こす確率が高いです。
夜驚症が起こるのは深い睡眠状態の頃、寝入ってから3時間以内に出てきます。

 

 

夜驚症が起こった時の対策

 

子どもが寝てから夜驚症が起こった時
親はどうすれば良いのでしょうか。
実は出来る事な何もありません。

 

抱っこしたり歩き回る腕を引っ張ったりすると
子どもは何か分からないものに刺激されたと思って
更に激しく泣いたり暴れたりします。

 

夜驚症を起こしてもしばらくすると自然と落ち着いて再び寝入るので、
それまで危険なものは子どもから遠ざけて
怪我をしないように注意しながら見守っていてあげましょう。

 

夜驚症は日中のストレスが原因で起こると考えられていますが、
楽しい事も怖いことも子どもにとっては少なからずストレスを感じる事になります。
夜驚症が出たから叱るのをやめたり、出掛けるのをやめたりする必要は全くありません。

 

夜驚症が出たからといって健康に支障はないとされていますので
日常生活は通常通り過ごしましょう。

 

また、翌日子どもは覚えていないので
蒸し返して注意したり話しするのはやめましょう。
子ども自身が気にして寝付けなくなってしまいます。

 

 

夜驚症への対策

 

夜驚症が起こる前に対策として出来る事があります。

 

「睡眠時間の確保」
日常の疲れを睡眠で解消できずに
夜驚症が起こることもあると言われています。

 

年齢にあった睡眠時間をきちんと取れるように
日中の過ごし方も見直してみましょう。
子どもは睡眠中に成長ホルモンを分泌しますので
夜驚症対策にも子どもの成長にとっても
良質な睡眠は積極的に確保してあげましょう。

 

 

「ストレスを緩和」
環境が変わったり、子どもにとって
何か不安な事があると夜驚症が起きやすいとされています。
日々の子どものストレス原因を探って
解消できるものであれば解消してあげましょう。

 

子どもの話しをしっかり聞いてあげるだけでも子どもは安心する事ができます。
夜驚症は一時的な症状とされていますので
あまり思いつめずに過ごす事が大切です。

 

 

治療が必要な夜驚症

 

毎日連続して夜驚症が起こり他の人の睡眠を妨害してしまう
1日何回も夜驚症が起こる
1回起き上がると10分以上夜驚症が続く
夜驚症の最中に窓から飛び降りようとする等

 

危険性の高い夜驚症については小児科や小児神経科を
受診して睡眠薬等を処方してもらう事もできます。

 

中には夜驚症に似ているが全く別の病気「てんかん」の発作である事もあるので
心配な場合は一度専門機関に相談してみるのも良いでしょう。

 

 

夜驚症は精神的な障害や先天的な障害で起こるものではなく
成長過程の一環とされています。

 

大きくなるにつれて自然と治まりますのでじっと見守るようにして下さいね。

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