中耳炎はうつる?どんな病気?3種類それぞれの症状

中耳炎とは?うつるもの??

 

生後6ヵ月頃から発症する中耳炎。
子供のうちは中耳炎によく掛かりますよね。
特に2歳頃までの子供に多く発症する病気の一つです。

 

3歳未満の約8割の子供は中耳炎に掛かっている、
もしくは掛かった事がある、というデータもあります。
中耳炎は人にうつるものなのでしょうか?

中耳炎ってどんな病気?

 

中耳炎とは耳の中の「中耳」と呼ばれる
部位に細菌やウイルスが入り込んで炎症を起こす病気です。

 

中耳には鼓膜がありますので
炎症を起こした事で鼓膜が刺激され耳が痛くなります。
中耳炎には3種類あります。

 

 

「急性中耳炎」
多くの中耳炎はこの急性中耳炎の事を指しています。
子供が中耳炎を発症した場合

 

・風邪を引いた時のように発熱する

 

・耳を痛がる

 

・耳から液体が出てくる

 

・聴こえが悪くなる

 

・耳の下を触ると腫れている

 

等の症状があります。
更に月齢が低い子供は不快感を
言葉にして伝える事ができないので

 

・普段と違って機嫌が悪い

 

・食欲がなく授乳やミルクを拒否する

 

・よく耳を触っている

 

・夜泣きがひどいまたは頻繁に夜泣きをする

 

症状も現れます。

 

 

「慢性中耳炎」
急性中耳炎を繰り返す事で発症するのが慢性中耳炎です。
何度も中耳炎を起こしてしまうと
鼓膜部分に穴が開いてしまいます。

 

穴が空いた鼓膜から液体が出てくるので
見だれが出続ける状態になります。

 

症状がひどくなると聴力が極端に
落ちてしまうので呼びかけても
聞こえていない時があります。

 

テレビを見ていても以前の音量だと
聞こえないので音を大きくしています。
中耳炎と違って発熱したり
耳を痛がる様子はほとんど見られません。

 

 

「滲出性中耳炎」
耳と喉を繋いでいる管が詰まってしまう
事により耳の中にある中耳の部分に
液体が溜まってしまい発症します。
中耳炎による自覚症状はほとんどありません。

 

ずっと耳が塞がっているような
感覚になるので聴力が極端に落ちています。

 

子供が滲出性中耳炎を発症した場合

 

・普段より機嫌が悪く泣いている事が多い

 

・名前を読んでも反応しない

 

・いつもより話す言葉が少ない

 

・質問してもオウム返しになったり

 

・何度も質問を聞き返す

 

・落ち着きがなくソワソワしている

 

等の症状が現れます。

 

一番大きい症状は聴力の低下ですので
子供の反応や聞こえ方に違和感を感じたら
耳鼻科を受診するようにしましょう。

 

 

中耳炎は人にうつる?

 

急性中耳炎は風邪によく似た症状が出ますが
風邪とは違って人にうつる事はほとんどありません。
空気感染はしないので咳やくしゃみをしてもうつりません。
しかし、耳から出てくる液体から感染する可能性はあります。

 

この液体には細菌やウイルスが流れて
出てきたものですので直接耳だれを触った手で自分に触れる、
または耳だれを拭いたタオルなどで手を拭くと
二次感染にかかる恐れがあります。

 

家庭内で感染してしまう事もありますので注意しましょう。

 

 

中耳炎を発症した場合

 

子供が中耳炎を発症した場合
また耳を頻繁に触っている様子があれば
必ず耳鼻科を受診しましょう。

 

症状が初期であれば飲み薬で治療を行います。
症状がすでに重症で子供の聴力に支障がきたしている場合は
耳を切開して中耳に蓄積している
膿を取り出す手術を行います。

 

子供が耳の痛さを気にしなくなったり
熱が下がってもまだ細菌が
耳の中に残っている事があります。
勝手に薬を止めてしまわずに
医師の診断と指示に従うようにしましょう。

 

飲み薬の服用程度であればお風呂や
シャワーは入る事ができますが
耳の中にシャンプーや他の液体が
入らないように注意してあげましょう。

 

耳を切開する場合は医師の指示に従って下さい。
夏場等でどうしても体に不快感がある時は
ホットタオルで全身を拭いてあげて下さいね。

 

 

夜間に子供が耳を痛がった場合

 

痛みを我慢できる程度なら耳を冷やして
翌日耳鼻科を受診するようにしましょう。

 

子供が激痛を訴えていればすぐに夜間救急を利用しましょう。
たかが中耳炎、と思わずに子供の聴力を守る為にも
最後まできちんと通院して治療してあげて下さいね。

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