よく喋る赤ちゃんと喋らない赤ちゃんの違いとは?

よく喋る赤ちゃんと喋らない赤ちゃんの違いとは?

 

赤ちゃんは、1歳から2歳にかけて
言葉が多く出始め、2歳になって
2語・3語と単語が続くようになると、
簡単な会話をママと楽しむことが出来ます。

 

ですが成長には個人差も大きく、0歳から
よく喋り続けている赤ちゃんもいれば、
ほとんど喋らない赤ちゃんもいます。

 

では、この違いはなぜ生じるのでしょうか。

 

よく喋ってくれるけど「落ち着きがないのかも」
と心配されるママ、ほとんど喋らないのは
「何か問題があるのではないかしら」
と不安なママに、赤ちゃんの言葉の
成長過程などについてまとめました。

言葉のはじまり(生後〜3ヶ月)

 

生まれてすぐの赤ちゃんの目はほとんど
見えておらず、外部からの情報は耳から
聞こえる音がほとんどです。

 

生まれてすぐは赤ちゃんは泣くことしか出来ず、
最初はママも戸惑うことが多いと思いますが、
赤ちゃんはお腹の中にいた頃から聞いていた
ママの声が大好きで、ママの声を聞いて
安心します。

 

生後1ヶ月から3ヶ月程で、赤ちゃんは
クーイングと呼ばれる「あーうー」などの
声を出すようになります。少しずつ声を出す
練習の始まりです。赤ちゃんが声を出した時には、
「元気な声が出たね」など、声をかけてあげて
下さい。声を出してくれたことにママが反応を
することが、赤ちゃんのコミュニケーション能力
を養うことに繋がります。

 

言葉の意味の通じない、赤ちゃんからの
リアクションもない時期であっても、
「おはよう」「おやすみ」と挨拶をし、
キレイな言葉をかけてあげて下さい。

 

 

喃語の赤ちゃんとの会話(4ヶ月〜1歳前後)

 

4ヶ月を過ぎると全く見えていなかった
赤ちゃんの目が少しずつ見え始め、
首がすわってからは明るい方に顔を向けたり、
音がする方に視線を動かしたりと動きが
見えてきます。大人のようにはっきりと
見えているわけではありませんが、
ママの顔の動きを真似ようとしたりする
行動が始まるのもこの頃です。

 

母音が中心であったクーイングと少し変わり、
母音と子音が混じった喃語が始まりますが、
クーイングと同様に意味のある単語でも
なければ、赤ちゃんが意思を持って全ての
音を出すわけではありません。

 

けれど、ママが反応して声を返してくれる
ことが、赤ちゃんは本当に楽しいのです。

 

ママが無反応であったり、赤ちゃんの方を
見ずにスマホを眺めたまま返事をしたり、
赤ちゃんを悲しませてしまうような行動は、
意識して避けたいところです。

 

およそ1歳前後になるまで、赤ちゃんの言葉は
ほとんど意味が分からない喃語ばかりですが、
赤ちゃんの発した言葉をママが繰り返したり、
笑顔で聞いたりすることで、話したいという
気持ちの種を植えることができます。

 

種が芽を出して花を咲かせる時間は
人それぞれです。ママの笑顔と声という栄養を
欠かさずに毎日を過ごすようにしましょう。

 

 

言葉の理解(1歳前後〜3歳)

 

1歳は単語獲得期ともいわれ、物の名前や
言葉の意味を赤ちゃんが理解し、
たくさんの単語を覚え始めます。これは、

 

1歳前後には赤ちゃんの視力は平均で0.3
まで発達すること、赤ちゃん自身が自分の意思で
移動(ハイハイや歩く)が出来るために視野が
急速に広がることと関係しています。
距離感や立体感が分かるようになることで、

 

「目で見たものと耳から入る情報を
一致させることが出来る=単語を多く覚える」
ということです。

 

0歳児の耳から入ってくる情報が主だった時期と
比べ、1歳から3歳は目から入ってくる情報に
対する感受性が強いと言われています。

 

 

聴覚優位と視覚優位

 

さて、これまで赤ちゃんの言葉の発達と
合わせて、目の発達についても述べてきました。

 

人がモノを覚える時のパターンとして、
文章にして段階を踏んだ説明が分かりやすい人と
絵や図に書いて説明された方が理解しやすい人が
います。

 

記憶する手段として使う感覚の中で、
前者は耳から入ってくる情報の理解が高い
聴覚優位、後者は目から入ってくる情報の理解が
高い視覚優位の性質を持っています。

 

聴覚優位の性質を持った赤ちゃんは、
当然0歳の頃に耳から入ってくる情報に
敏感なため、喃語の頃から多くの言葉を発し、
自身の意思表示を赤ちゃんながらに
することが出来ます。意味のある言葉を
覚え始めると、1つの出来事に対して
最初から最後まで順番に話をしてくれることも
あります。

 

よく喋る赤ちゃんの多くはこのタイプです。

 

視覚優位の性質を持つ赤ちゃんは、
0歳では視覚の発達が不十分なため、
ママの声かけにも反応が弱く、当然
出てくる言葉も少なくなります。

 

1歳前後の視力の発達に伴い、これまで
ほとんど喋らなかった赤ちゃんが急に
話し出すことがあります。

 

映像で理解することが得意なため、
言葉にして説明するのは少し不得意な
傾向にあります。喋らない赤ちゃんの
多くはこのタイプです。

 

生まれつきの性格による部分もありますが、
ママが会話の中でいろんなことを
教えていくか、絵本や道具を使って
教えていくかによっても、多少の変化は
あるようです。

 

 

赤ちゃんは未知の花

 

ママのお腹から出てきた赤ちゃんは、
パパとママに守られた温室の中で
それぞれのペースで成長をします。

 

乳児期における成長のスピードや順序は、
病院や保健所のパンフレットに
書かれていることと異なるかもしれませんが、
明らかな身体異常を医師から指摘されない
限り、心配する必要はありません。

 

私の下の子は男の子の双子です。
片方はとにかくよく喋り続ける赤ちゃん
でしたが、片方は1歳を過ぎるまでほとんど
声を発することはありませんでした。

 

同じ環境下で、同じ年月を過ごした双子でも、
成長のスピードも伸び方も全く違ったものでした。
これから咲かせる花も、きっと全く違う
モノだと思います。

 

赤ちゃんに笑顔で話しかけ、赤ちゃんの声に
笑顔で応え続けらるママでありましょう。

 

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