フォローアップミルクの成分は?飲ませ方や必要性について

フォローアップミルクの成分は?飲ませ方や必要性について

 

母乳育児のお母さんも、
ミルクで育てているお母さんも
離乳食が進んでいくと気になる存在
「フォローアップミルク」

 

育児仲間に聞いてみると
「何それ?」
という人から、
「フォローアップミルクには
毎日お世話になっていたよ!」
という人まで本当に様々。

 

フォローアップミルクって
本当に必要?飲ませるとしたら
どんなときに用いるものなのでしょうか?
今回は成分や飲ませ方について紹介します。

育児用ミルク・フォローアップミルクと牛乳の違い

 

新生児から飲むことができる
育児用のミルクは母乳に近い栄養に
なるようバランスが考えられていて、
なおかつ胃腸が未熟な赤ちゃんのために
消化吸収がしやすいように作られています。

 

簡単に言えば母乳の代わりであり、
赤ちゃんに欠かせない「食事」ですね。

 

一方、牛乳はカルシウムを代表に
栄養たっぷり!
しかし、そのカルシウムを吸収するために
必要なマグネシウム、鉄、ビタミンCは
ほとんど含まれていないのです。

 

これは盲点で、牛乳をたくさんとれば
栄養はしっかり取れていると思いがち…。

 

しかし、乳幼児が牛乳を多量に飲んで
カルシウム過多の状態になると、
逆に鉄分や亜鉛などの摂取が
阻害されるようになってしまい
鉄欠乏性の「牛乳貧血」という症状を
発することがあるのです。

 

あくまで牛乳は補助的な飲み物として、
離乳食など他の食べ物から栄養が
摂れるようになる1歳ごろから飲ませましょう。

 

このような育児用ミルクと牛乳の間を
つなぐのがフォローアップミルクです。

 

フォローアップミルクは育児用ミルクのように
食事のメインになるものではありません。
どちらかというと牛乳のように
栄養補助をするためのものと考えましょう。

 

離乳食が順調に進んだ場合には
1歳くらいで育児用ミルクを卒業して
牛乳に移行する方も多いので、
フォローアップミルクは必ずしも
必要なものではありません。

 

 

うちの子にはフォローアップミルクは必要?

 

生後9か月以降は鉄が不足しやすい時期です。
理想としては離乳食で赤身の魚や肉を
摂取できればよいのですが、まだそんなに
量が食べられなかったり好き嫌いが
あるお子さんも多いはず。

 

離乳食が順調に進まず、鉄欠乏性貧血などの
リスクが高い場合など栄養面の偏りが
気になる場合にはフォローアップミルク
の力を借りるのもいいでしょう。

 

厚生労働省は
「使用するのであれば、9ヶ月以降とする」
と『離乳の支援のポイント』で
解説していますが、メーカーによっては
12ヶ月以降を推奨しているものも
あるので気を付けましょう。

 

この時期はあくまで目安であり、
大切なのは離乳食の進み具合です。

 

3回食に慣れ、母乳やミルクではなく
食事から栄養を摂れるようになったら
フォローアップミルクを検討してみても
よいでしょう。

 

フォローアップを使う目安としては
以下の項目があるのでチェックして
みてくださいね。

 

・母乳で育てているが離乳食が進むにつれて
出が悪くなった気がする

 

・卒乳に向けて母乳や育児用ミルク以外の
ものを飲ませたいが、小さいうちに
牛乳を飲ませるのに抵抗がある

 

・離乳食の好き嫌いがはっきりしていて、
栄養が偏っている気がする

 

・赤ちゃんが鉄欠乏性貧血と診断された

 

 

もっと知りたい!フォローアップミルクの成分

 

 成分表を見比べてみると、
育児用ミルクとフォローアップミルクは
基本的に入っている栄養は同じようです。

 

ただし、フォローアップミルクには
離乳食で不足しがちな鉄分やカルシウムが
強化され、さらにはその吸収率を
高めるためにビタミンなど
他の栄養素も多く含まれます。

 

脳によいとされるDHAや、カルシウム
吸収率を上げるためのビタミンDを
配合するなど、メーカーごとに
特色があるようです。

 

しかし、繰り返しますが
フォローアップミルクはあくまで栄養補助を
目的とするものなので、離乳食でとるべき
糖質や脂質は少なめになっています。

 

体重の増え方が緩やかなお子さんの場合には
9ヶ月を過ぎたからとフォローアップミルクに
切り替えるのではなく、普通の育児用ミルク
を続けるほうががよいようです。

 

 

フォローアップミルクの飲ませ方

 

フォローアップミルクは育児用ミルクと
同じように哺乳瓶を使って与えても
よいのですが、ちょうどスパウトや
ストローマグの練習をする時期と重なるので
それらを使うことをおすすめします。

 

1回に与える量はフォローアップミルクの
パッケージに表示されている
体重を目安にしますが、少なめの量から
慣らしていくようにしましょう。

 

おやつの時間や離乳食後など、食事に
直接影響を与えないときに飲ませます。

 

基準は生後9〜12ヶ月の場合、
3回の離乳食後に150〜200mlずつ、
それ以降はおやつなどのタイミングで
1日合計400mlほどとされていますが、

 

成長曲線と比べながら適量を与えましょう。
あくまで食事が基本ですよ。

 

 

フォローアップミルクは栄養補助食品!臨機応変に対応しよう

 

結論としては、フォローアップミルクは
「飲んでもよいし、飲ませなくてもよい」
ものです。

 

母乳や育児用ミルク、そして離乳食で
栄養がしっかりとれていれば
飲ませる必要はありません。

 

私は娘を完全母乳で育てていましたが、
生後10ヶ月のときに諸事情で
断乳しなければならなくなりました。

 

離乳食もようやく3回食になったばかりで
量もそんなに食べていないように見えたので、
育児用ミルクを離乳食に使い、時折
フォローアップミルクを飲ませる
というやり方にしました。

 

急に母乳があげられなくなったショックは
大きかったのですが、フォローアップミルク
をあげているので栄養面は
改善されているはず…
と思うとちょっと精神的に楽になりましたよ。

 

そういう意味ではフォローアップミルクは
離乳食がうまく進まないお母さんと
赤ちゃんのお守りのような
存在なのかもしれません。

 

栄養面が不足しているかどうかは
素人では判断しにくいものですよね。

 

そんなときは育児相談や乳児検診の
ときに専門家に尋ねてみるのも
よいと思います。

 

お母さんがフォローアップミルクの
特徴をしっかり理解したうえで、
本当に必要か判断してあげてくださいね。

 

関連記事
赤ちゃんのげっぷが上手く出ない時確認してほしいコツや手順
1歳児に与える牛乳の量は?離乳食や飲ませる上での注意点
赤ちゃんの吐き戻し〜大丈夫な場合と病院に相談すべき症状や対策〜

sponsored link

sponsored link


sponsored link

このエントリーをはてなブックマークに追加 

おすすめのコンテンツ